VTuber「結城さくな」さんの前世は明らかですが、それでも表向きは出しません。あるいは「類似している」といった言い回しをしたりします。
なぜでしょうか?
そういう文化だからです。
https://www.youtube.com/@%E7%B5%90%E5%9F%8E%E3%81%95%E3%81%8F%E3%81%AA
(参考) 結城さくなさんのYouTubeチャンネル
以前、建前の文化についてお伝えしましたが、
これは仕事の例であり、わかりづらいところがありました。結城さくなさんの例はわかりやすいので、今回改めて取り上げました。
なぜわざわざ隠すのか、不思議に思われる方も多いと思います。
前世は明らかなわけですから、普通に隠さず言及すればいいですよね。その方が隠す手間(隠し続ける手間)も省けます。前世を持ち出されるのが嫌なら、その旨をちゃんと伝えて、そういうスタンスでやれば済むことです。
一般的には VTuber の前世には言及するべきではありませんが、結城さくなさんの事情は違います。公然の秘密というレベルで、良く知られています。知られているのです。
ならば、あえて隠し続ける意味はありません。意味がわかりません。一体何の茶番をしているのだろう、と不思議に思われる方も多いのではないでしょうか。
これが文化の力です。というより呪いです。
こんな単純なこともわからず、茶番を続けてしまうのが、この建前という文化なのです。
この呪いが、私生活から仕事まで、一体どれだけの影響を及ぼしているかは想像に難くないと思います。
しかし、この呪いを断ち切るのは相当に難しい――というよりリスクがあります。
行動自体はかんたんです。
結城さくなさんの場合、前世を堂々と明かして、その上で今は結城さくなとしてやっていきますと公言すればいいだけです。何なら前世をネタとして使う芸を模索するのもいいでしょう。
そうすれば、前世について堂々と公言しても良いという「新しいスタイル」を一つつくれます。これは VTuber 業界の多様性を広げます。結城さくなさん自身も「隠し続けるという重荷」を下ろせるので、純粋に楽でしょう。
問題は、行動自体はかんたんだが、大きなリスクが高確率でつきまとうところにあります。
文化とは宗教のようなもので、呪いを断ち切る行動をすると信者が敵に回ります。
仕事であれば、チームなど周辺範囲だけで済みますが、結城さくなさんの場合、影響範囲は非常に大きいです。VTuber 業界から干される可能性すらあると思います。
「禁忌(タブー)を犯す」と表現されることもありますが、くだらないことです。タブーは文化が自身を正当化するための屁理屈として使われることがよくあります。実にくだらないことです。
というわけで、現実的には、表向きは守らざるをえません。
一方で、裏ではもう少し融通を利かせられます。文化の信者も全員が盲目というわけではなく、リスクを抑えるために表向きは演じているだけだからです。
上司や先輩が、表向きは組織人として堅く振る舞うが、1on1や飲み会のときはもうちょっと率直にくだけるのと同じです。この点は上記記事でも述べたとおりです。
結城さくなさんの場合、今後同業者や関係者と付き合う中で、前世を明かして会話することは普通にあるでしょう。それでも、やはり表向きは明かさない(危なすぎて明かせない)でしょう。
革新(イノベーション)が必要です。
https://note.com/search?q=from%3A%40workhack20%20%E9%9D%A9%E6%96%B0&context=note&mode=search
具体的には、文化の信者から「頭のおかしい変人」にしか見えないような者が先駆者となって、新しいあり方を示すしかありません。
結城さくなさんを例にすると、
などが考えられます。
すでに述べたとおり、まずは表舞台じゃない、裏の部分で、率直なやりとりをできる仲間を探しましょう。
そのためには信頼関係が必要です。
日本は異文化理解力の8つの指標と、特に日本の傾向ですので、一緒に過ごす時間を積み重ねます。当サイトでは雑談など親近感を育む行為 「グルーミング」と呼んでいますが、これも文化ですので、断ち切ることはできないでしょう。
そうして仲間が出来たら、裏の部分で率直にやりとりできるので 、表舞台の建前の文化に毒されずに済みます。建前を必要に応じて演じられることと、建前を常に演じる信者と化しているのとでは全然違います。
※否定しているわけではありません。そもそも文化とはそういうものですし、人もかんたんに染まります。
次に、可能なら、融通に立ち回れる地力を身につけたいところです。
当サイトでは様々な仕事術(仕事のやり方や考え方)を紹介しており、役に立ちます。手段を知らないとやりようがないので、知っておくという話です。
当サイトが絶対的に正しいと言いたいわけではありません。大事なのは、このような「やり方や考え方を見る」との視点に立つことです。
現代はVUCA 改め VUCARD の時代であり、信者になって盲目的に過ごすだけで済むほど単純な時代ではないと思います。だからこそ、このような立ち回りが必要と強く感じます。