課題には Subject と Issue があるがないと動けない人は多いです。
その背景と、その人達を動かすのに必要な概念を整理します。
理由として背景を整理します。
一言で言えばモード、メンタルモデル、文化の3つが複合的に絡まり合って、課題がないと動けないあり方に染まっています。
新しい考え方をインストールする必要があります。それがデサルトリーと呼ばれるものです。
デサルトリー(Desultory)とは、課題が無くてもテキトーに動くことを指します。具体的な行動はもちろん、言葉を発したり書いたりすることも含みます。
原義としては「とりとめのない」「漠然とした」「支離滅裂な」といった意味です。
一言で表現するなら「テキトー」なのですが、これだけだと理解しづらいので例を挙げます。
このようなことを軽率に出すことがデサルトリーです。
課題の有無が違います。
課題が無いときや見えないときに、雑にやるのがデサルトリーです。課題があるときや見えるときに、雑にやるのがラフです。
一般的に「いいかげん」「テキトー」といった言葉として「ラフ」が使われますが、ラフも課題があることが前提です。何らかのお題があって、それを何とかすることをテキトーにやるのがラフです。
ラフとデサルトリーは違います。ラフな人でも、課題がないと動けません。
課題無しでも動くためには、課題がないときにテキトーに動くという考え方――デサルトリーが必要なのです。
Ans: VUCAな時代において、融通を利かせたりQoLを上げたりすることができます。
私たちは想像以上に課題にとらわれています。負荷が高いのはもちろん、正解がない状況では身動きが取れません。
こういうときは、課題がない中でも動けばいいのですが、これは現代の価値観では(あまりに発想がなくて)難しいことです。ここにメスを入れるために、仕事術2.0ではこの度デサルトリーという概念を開発しました。
これであなたも、今日から、課題がなくても動けるようになるはずです。少なくとも動くために必要な考え方は理解できたかと思います。
デサルトリーの概念を試したいなら、専用の時間を確保するとよいでしょう。
デサルトリータイムを紹介します。
30分でも、1時間も構わないので、まとまった時間を確保した上で、自由に考え事をしましょう。書きながら行うと捗ると思います。
何を考えるのか、ふくらませるのかは自由です。テキトーです。正解なんてないですし、求めないでください。それがデサルトリーです。深く考えず、思いつくままに、気が向くままに、あるいはそれさえもなしに、テキトーにやります。
途中で「これを深堀りしたい」というものが見つかったら、そこに集中しても構いません。もちろん、途中でやめて、またテキトーにやってもいいです。正解はありません。テキトーにやりましょう。
※上手い表現がなくて申し訳ないのですが、現状最も合っている表現は「テキトー」だと思います
ひとりでやってもいいですし、Miroなどを使って複数人で付箋を書き散らすこともできます。
最も重要なのは、このデサルトリータイムをあえて確保する勇気です。テキトーに過ごす時間をわざわざ確保するわけですが、ここにも理由や見返りなんて求めてはいけません。デサルトリータイムもデサルトリーに確保しましょう。
エクスプロラトリ。
当サイトでは元々「エクスプロラトリ(Exploratory, 探索)」を使っていました。が、これはまだまだ通じづらく、この前段としてデサルトリーが必要だと思います。
ウォーターフォール、アジャイルに続く潮流 「エクスプロラトリ」
発想法。
アイデアや気になることを出して広げて、それを上手くまとめていくという営みの必要性は増しています。ジャンルとして「発想法」としてあちこちで利活用が進んでいますが、この発想でも、まさにデサルトリーが要ります。
お題が設定されたアイデア出しなら問題ないのですが、お題すらない状態で出していく場面もあるからです。このようなときは、デサルトリーに(つまりテキトーに)出していかないと始まりません。
当サイトでは、発想法まわりは「フリー仕事術」として整理しています。
コミュニケーション1.0。
実はコミュニケーションのメンタルモデルも、デサルトリーを想定していません。私たちは常に特定の誰かを想定してコミュニケーションしているはずです。
これは原始的なメンタルモデルで、1.0と名付けています。
一方で、1.0だけだと非同期コミュニケーションなど、現代的な働き方はカバーできません。特定の誰かを想定しない、2.0のメンタルモデルが必要ですが、ここでもデサルトリーは役に立ちます。