タスク管理、タスク管理改めトピック管理に続く、第三のパラダイムがトーク管理です。
トーク管理(Talk Management)とは、トークを管理するという考え方を指します。
ここでトークとは、時間や目的を気にせずカジュアルに行うコミュニケーション全般を指します。雑談など雑談など親近感を育む行為 「グルーミング」がわかりやすいですが、仕事上の議論や評価であってもカジュアルなものはトークになります。
人間なのでトークの営みは必要です。あえて言うまでもありません。この必要性の強さがトークの特徴です。
しかしトークはあらゆる活動に混じってしまい、それが効率と多様性を削ぎます。
会議に交流が混ざっている点がわかりやすいでしょう。
会議削減の話をすると、それは交流の削減も意味してしまい「人間としてありえないだろ」となってしまうわけです。
加えて、交流が会議で行われてしまっているため、会議に参加できる人だけが交流できることになります。参加できない側との格差が生じますし、多様性も削がれます。
弊害をなくすためには、こうします。
これでもっと融通が利くようになります。
要するに言語化と整理により、トークという概念を扱えるようになるということです。扱えるようになったら、あとはやり方として工夫する段階でしかありません。
トーク管理は整理と整備から成ります。
整理については扱いません。一般論を言えば、回数や時間や対象者といった形で制限をかけることになるでしょう。
整理の一例として、トークを含む「コミュニケーション」の営みを分類してみましょう。
トーク管理のマトリックスと呼ばせてください。「トーク」とは一体どの辺なのか、を明らかにするものです。
トーク管理のマトリックス。
仕事ではコミュニケーション≒ミーティング、なところがありますが、もっと細かく分けることができます。その中の一部としてトークを据えます。
では詳細を見ていきましょう。
まず全員参加かどうかで分けます。
次にトーク、チームワーク、ソロワークで分けます。
※ソロワークとは誰ともコミュニケーションを取らずにひとりで過ごす時間を指します(非同期コミュニケーションはしますがメインではないし強制力もない)。チームワーク過多な現代に必要となるものです。
トーク管理のマトリックス(再載)。
残りは各象限の詳細を見ていきます。
何らかのコミュニケーションするためだけの時間「コミュニケーションタイム」を、必要に応じて注入(実施)しようというものです。
コミュニケーションの注入(CI, Communication Injection)
たとえば「業務時間中に、毎日、1時間の雑談タイムを設けよう」などとします。
雑談の重要性は言わずと知れていますが、だったら雑談用の時間を確保してしまえば良いではないかということです。もちろん、雑談はこの雑談タイムでやるので、それ以外の会議は雑談にかまけず集中して生産的にやります。
トーク管理の話に入ると、コミュニケーションタイムとして「トークタイム」を入れることができます。
要は「何らかのトークをするための時間」をつくって運用すればいいのです。1on1はわかりやすいと思います。すでに「キャリアについて雑談するための時間」「月に1回くらい注入する」等となっているかと思います。
この考え方を、あらゆるトークにも当てはめるだけです。これをまさに「コミュニケーションの注入」として整理したのが上記記事です。
何らかの個人ワークを行うためのイベントをワークイベントと呼び舞う。
たとえば「これから瞑想しまーす」と社員の誰かが瞑想イベントを急きょ開催して、ここに同じく瞑想したい人がすぐに集まってきて各自瞑想をする、といったイメージです。
トーク管理の話に入ると、何らかのトークを行うためのイベントをワークイベントとして開催することができます。要はトークイベントですね。ただ、ワークイベントのニュアンスにもあるとおり、誰でも、いつでも、好きなテーマで開催できるカジュアルさがあります。
※ただしワークイベントは本来は「個人ワーク」を行う場をつくるものであり、個人ワークではコミュニケーションはしません。トーク管理として使う場合は、トークですので、ここを破って、コミュニケーションもすることになります。
トーク管理とは関係がないので、かんたんに扱います。
3: のコアタイムとは、全員が集まってコミュニケーションのために時間を使うという時間帯です。非常に負荷の高い働き方なので、あまり長い時間はやれません。なのに、現代では当たり前のように10:00~16:00など広い範囲で設定してしまっている現状があります。
コアタイムの逆が、5: で書いているフリータイムです。その名のとおり、各自が自由に過ごすことができますし、コミュニケーションの義務もありません。たとえば 9:00~10:00、15:00 ~ 17:00がフリータイムだとすると、この間はチャットや電話その他コミュニケーションに答える義務がありません。
この二つは以下記事で解説しました。
4: のミーティングと 6: のプレゼンシングについては、ミーティングだけでなく、もう一つ、コミュニケーションほどじゃないけどプレゼンス(存在感)を共有する的なあり方があるよね、という話です。
概念的には以下記事を見てください。
実例については以下記事を見てください。