workhack2.0

ラピッド・コントリビューション(Rapid Contribution)とは、新人を早期に戦力として扱うという考え方です。特に、早期戦力化に必要なやり方の工夫を指します。

ラピッド・コントリビューションに役立つ視点を5つに整理します。

1: フィードバックよりもアドバイス

フィードバックとは「評価」であり、正解ありきのあり方ですが、そもそもその正解が最適とは限りません。

フィードバックよりもアドバイス

この記事は「若者」を対象にしていますが、正解のうち、特にやり方の部分は、若者の方がより良いものを知っています。なのに、こちら側が偉そうに評価しているのが実情なのです。

この恥ずかしい現実を改めて、アドバイス(助言)ベースで進めていくことを述べています。

2: デジタル

DXの重要性が叫ばれているように、デジタルの力は非常に重要です。

当サイトでも強調しています。

DXが進まない理由は人材不足じゃなくて、経営層が無能なだけ

DXの本質は敏捷性と変化耐性の獲得

紙よりもPC、ガラケーよりもスマホなどパラダイムシフトが起きて久しいですが、PCやスマホを使った「上手い仕事のやり方や考え方」は色々とあります。

Excelだとか、Teamsだとか、Googleカレンダーだとか、オンライン会議を使ってます、という程度ではないのです。

※それすらもできてない組織も実は珍しくないですが……。

その先がまだまだありますし、その先さえ知らないのは、それこそ「PC使ってません」「スマホ知りません」レベルで遅れています。だからこそDXという形で大々的に啓蒙されているのです。

さて、新人は、デジタルを知っていることが多いです。ならばデジタルなやり方が出来てないと、その実力も発揮できないですよね。逆を言えば、できていれば、すぐに順応してくれます。

逆に、新人側がデジタルを知らないという場合は、知らないと話にならないので、鍛える必要があります。

とはいえ、鍛えるのには時間がかかりますし、鍛えずに面倒を見る(IT介護)のはもっと大変なので、理想を言えば、最初から鍛えている人を採用したいところです。デジタルを知らない人はそれなりに多いので、上手く早く鍛える仕組みが出来ていると非常に強いです。

デジタルというと「全社的に導入する」と思われがちですが、単に各個人が自分の道具(デジタルな道具)を持てるようにするだけでも違います。

持てるようにするための全社的な変更が必要だと思いますが、それでも無理に統一する必要はないのです。たとえば、当サイトでは社員ウォレット(社員ひとりひとりの財布)という仕事術を提案しています。

社員ウォレット(Employee Wallet)

3: 脱管理

現代はVUCA 改め VUCARD の時代であり、多様な情報、働き方、変化を前提とした立ち回りなど「融通の利くあり方」が要求されます。

私たちの水準も上がっているので、融通が利かない組織は選ばれません。選ばれないと良い人材が集まりませんし、育ちませんので苦しいままです。

経営者であれば搾取すれば成立はしますが、私たちの大部分は経営者ではありません。マネージャーとして、先輩として立ち回ることも多いはずです。

さて、仕事と言えば管理がつきものですが、この管理は必ずボトルネックになります。管理の度合いと融通の利かなさは比例します

ですので、なるべく管理しない方が良いのです。

といっても、かんたんなことではないので、脱管理――管理をそもそもなくす、というくらい大胆な転換をします。

当サイトでも様々な仕事術を紹介しています。いくつかここでも紹介します。

「ゴール」と「やり方」という二軸がありますが、「ゴールは決まっているが、やり方は決まっていない」はバランスが良いです。

冒険的(クエスティブ)と名付けて整理しています。

クエスティブ(Questive)な働き方

自律的に動けない人のためにマネージャーがいます。あるいは、自律的に動けるチームではマネージャーを廃止することもあります。いずれにせよ「全員につける or つけない」の白黒になりがちです。

そうではなく、単に必要な人にはつけるし、要らない人にはつけない、と二通りを許容することもできます。これをハイブリッド・マネジメントと呼びます。

ハイブリッド・マネジメント

管理として長らく工業的なQCDS――品質、コスト、納期、スコープが神聖視されてきましたが、現代ではもう少し融通を利かせられます。

SSS(スキル、仕組み、標準)という形で整理しています。

KKD → QCDS → SSS

脱管理と書きましたが、一方で、賢く管理した方がはかどるものもあります。併せて参考にしてください。

タスク管理。各個人が自分のタスクを管理するのもそうですし、チーム全体で上手く見える化するのもそうです。

デイリータスクリストを知る

マンダラートでタスク管理

トピック管理。

話題や議題(トピック)をちゃんと扱っていくことは、現代でもまだまだ開拓されていない領域です。実際、口頭やチャットやSNS程度では上手く扱えません。

しかし、上手く扱うための仕事術とツールはすでに揃っています。あとは活用するという段階です。

当サイトでは「トピック管理」と名付けて整理しています。

タスクを細分化できるように、トピック(話題)も細分化できる

タスク管理改めトピック管理

4: 情報をいかに引き出すか

私たちひとりひとりは相当な情報を持っています。

もし、ひとりひとりがこれらをたくさん出せるとしたら、どうでしょうか。現状はおそらく言いたいことの1割も出せていないと思いますが、もっと出せるとしたら?

仕事はもっと上手くいくはずです。

このような考え方を、当サイトではブレイン・エリシット(頭から引き出す)と呼んで整理しています。

いかに情報を引き出すか 「ブレイン・エリシット」

5: 高密度

現代の最適解としてよく知られているのは「濃厚にやりとりできるチームを組むこと」です。

これは組織パラダイムとして知られています。ティール組織です。

ティール組織の本質は3P

幸いにも、現代では「一緒にやっていきたい」とする潮流も確認されています。

一緒に進めたいという潮流 「ソーシャライブ」

また、当サイトとしても、「会議」だけではない、もっと融通の利く過ごし方を提案しています。

ミーティングは要らないかも 「プレゼンシング」

コミュニケーションの注入(CI, Communication Injection)

と、このように必要なやり方と考え方は整いつつあります。高密度なあり方は、もう現実的に狙えるのです。