構造的(文化的に)に発生し続ける問題を5点取り上げます。各々の原因と対抗策も整理します。
原因については、異文化理解力の8指標に基づいて挙げます。
グルーミング(雑談など親近感を育むための営み)が仕事のあちこちに混ざっているので、分けます。
グルーミングについては以下記事を。
文化的に必要とされる営みなので、これ自体を減らすのは現実的ではありません。
現状、会議がグルーミングも兼ねられているので、会議を減らそうとする≒グルーミングを減らす、となり無条件に反発されてしまいます。ですので会議からグルーミングを切り離します。
代わりに、グルーミングのようなコミュニケーションは別途意図的に確保する、つまりは必要に応じて注入する形にします。
コミュニケーションの注入(CI, Communication Injection)
率直な意見を出しやすくする仕組みが必要です。
ニュアンスとしては匿名です。文化的に、面と向かってではまともに議論できないので、何らかの工夫を差し込まねばなりません。
当サイトではマスクド・アイデンティティという形で整理しています。
容姿も性別も本名も晒さなくて良くない? 「マスクド・アイデンティティ」
このような工夫は他にも考えられます。以下記事も参照してください。たとえばロールプレイや時間差といった考え方を紹介してます。
もう一つ、議論というよりはフィードバックですか、1on1の力を借りて促進できます。
より概念的な話をすると、各自が持つ情報をいかに引き出すか、と捉えることができます。
当サイトではブレイン・エリシットと呼んでおり、そのために必要なやり方や考え方も整備しています。
議論というと、対面で集まって口頭で話すイメージが強いかもしれませんが、必ずしもその必要はありません。むしろ、そのイメージはまさに文化に依存したものです(関係ベース)。
対面口頭という単一のあり方から、いかに抗えるかが重要なのです。
この問題を防ぐ唯一の方法はオープンです。
情報を何でも公開して、誰でも読めるようにします。また誰でも発信できるようにします。これを情報共有と呼びます。
多様なアプローチが可能ですので、いくつか紹介します。
管理的なあり方から脱することは重要、何なら前提です。
以下記事ではマトリックスとして4パターン挙げていますが、そのうちクエスティブ(冒険的)とエクスプロラトリ(探索的)が相当します。
特に大企業では出島戦略も求められます。
出島戦略とは、会社の文化やルールに足を引っ張られない特殊な組織を指します。
新規事業にせよ、変革にせよ、ゼロイチの部分は才人や変人にしかこなせません。彼らが100%発揮できるような環境がそもそも必要です。そのためには実質的に、会社を分けるほどの隔離が必要とされます。文化やルールに抗うのは、特に日本では非常に難しいからです。
出島戦略を語る大企業のページはちらほら見られますが、正直言ってまだまだだと感じます。ただの新規事業部門や変革部門にしか見えません。そうではなく、才人や変人が貢献できねばなりません。
もう一つ、ゼロイチの部分をつくれるだけでは事業や組織に活かせないので、イチの後をカバーする諸々も必要となります。
ITの力に頼るのも効果的です。つまりはDXですね。
GAFAMを見てもわかるように、現代でもITの力は圧倒的です。しかし、ちゃんと頼るためにはデジタルの流儀に我々が合わせねばなりません。それをDXと呼んでいます。
詳細は以下記事を参照してください。
最後に、新規事業や変革を成すには、様々な話題や論点を中長期的に扱える必要があります。本質的には創造的な営みであり、日々の思考や検討を形に残しておかねば、自由に育てたり使ったりといったことができません。
※ひとりでやるなら頭の中で済みますが、組織だとそうはいきません。
そのためには新しいパラダイムが必要で、当サイトではトピック管理と呼んでいます。タスクはタスク管理により上手く扱えるようになりましたが、同様に、話題や論点についてもトピック管理で上手く扱えるようになります。
まずは多様性の概念を拡張してください。
次に、荒療治的ではありますが、異分子的な人材を受け入れた方が良いでしょう。
同質的な人材ばかりいる状態では、どう頑張っても変われません。変わることすら考えません。自分達だけで固定観念を打破するのは不可能です。
なので、異分子を入れて、上手く共存するためにはどうすれば、を探らねばなりません。
あとは仕事術(仕事のやり方や考え方)の領分です。結局、仕事術という手段を知らないと、やりようがないのです。
当サイト『仕事術2.0』は、まさに様々な手段をご用意しております。二つほど紹介します。
ワーカー・トライアングルは、直接的に貢献する人(ワーカー)への一辺倒をやめて、三要素で支えようというものです。ワーカーに向いてない人もそれなりにいるので、ワーカー以外の役割をつくって、上手くワーカーを支えます。
また、現代はチームワーク100%になりがちですが、これは常に試合をしているようなものです。連続試合に耐えられる人や、試合の中で上手く成長していける人しか生き残れません。
そうではなく、練習や鍛錬にあたる時間も確保します。これをソロワークと呼びます。